2015年

8月

11日

苦境のロシア経済 2015年8月11・18日合併号 

 ◇欧米の制裁開始から1年

 ◇原油価格とミンスク合意がカギ


金野雄五(みずほ総合研究所主任研究員)


 ウクライナ問題を巡り、2014年8月に欧米諸国が対ロシア経済制裁を発動してから、ちょうど1年が経過した。今後のロシア経済を展望するうえでポイントとなるのは、欧米の経済制裁と原油価格の行方だ。

 欧米など6カ国とイランは7月14日、イランの核能力の制限と、対イラン経済制裁の解除で最終合意した。原油価格は、この合意の行方が左右する。今後、イランが合意を順守して核開発を大幅に制限し、それを受けて欧米諸国が対イラン制裁を解除すれば、イラン産原油が再び国際石油市場に出回る。すると原油価格は1バレル当たり5~15㌦下がるとの予想もある。これはロシア経済にって、間違いなく逆風となる。