2015年

8月

25日

週刊エコノミスト 2015年8月25日特大号

定価:670円

発売日:2015年8月17日

 ◇特集:オワハラ時代の大学と就活

 ◇フライング選考が横行 「就職戦線」異状あり


秋本裕子/池田正史

(編集部)


 8月1日の土曜日。総合商社や金融機関など大企業の本社ビルが多く建ち並ぶ東京・大手町や丸の内では、普段の週末とは違う光景が見られた。週末は閑散とするオフィス街が、リクルートスーツ姿の大学4年生であふれたのだ。猛暑の中、上着を抱え汗をぬぐいながら面接に向かう学生や、喫茶店で時間を潰しながら次の面接に備える学生の姿が、あちこちに見られた。


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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇鍵本忠尚 ヘリオス社長

 ◇iPS細胞で世界標準を目指す


── どういう会社ですか。

鍵本 日本が誇る万能細胞「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」で、さまざまな疾患に対する細胞医療の製品を作ろうとしている会社です。

 最初は目の分野です。理化学研究所の高橋政代先生が2014年9月にiPS細胞から作った網膜色素上皮細胞を移植して、「加齢黄斑変性」と呼ばれる目の難病を治す手術を実施したことが話題になりました。ヘリオスはその技術を独占的に世界で使える契約を結んでいます。それを基に移植用の網膜色素上皮細胞の製品化に向けて開発をしています。

── 高橋政代先生からはどういうアプローチがあったのですか。

鍵本 私は、05年にアキュメンバイオファーマ(現・アキュメン)という大学発の技術を製品化するバイオベンチャーを立ち上げて、10年に、網膜の一部を青に染色する眼科手術補助剤「BBG250」の市販を欧州で実現しました。


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ワシントンDC

 ◇米国社会がリベラル化 選挙戦で社会主義者が躍進


三輪裕範

(伊藤忠インターナショナル会社ワシントン事務所長)


 ロナルド・レーガンが大統領に就任した1981年ごろを境に、米国の社会は急速に保守化していった。もっとも、その頃は米国以外でも、英国にはサッチャー首相、日本でも中曽根康弘首相が登場するなど、世界的に政治社会の保守化が急激に進行した時代だったと言える。

 特に米国では、レーガンの後を継いで大統領になったブッシュ(父)が、88年の大統領選で民主党のデュカキス候補のことを「マサチューセッツ・リベラル」と呼んで攻撃してからというもの、「リベラル」という言葉は「L-word」と呼ばれ、それを口にするのもはばかられるほど社会の保守化が顕著となった。


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