2015年

10月

13日

【Economist View】万田発酵がミャンマーで「稲作支援プロジェクト」を推進 2015年10月13日号


技術と知見を生かし「企業理念」を体現


 独自の発酵技術から生まれる健康食品「万田酵素」などで知られる万田発酵が、ミャンマーで「稲作支援プロジェクト」を推進し着実に成果を上げている。企業理念の「人と地球の健康に貢献する」の体現ともいえる取り組みについて、自ら現地で指導にあたっている松浦良紀社長に聞いた。


◇近隣諸国への水平展開も視野に


 万田発酵が東南アジアの新興国ミャンマーで稲作支援を開始したのは2013年3月。農業技術が乏しく生産力が低いため、貧しい生活を強いられている農家の現状を知った松浦社長は、「われわれには、現地の人たちが収穫量を上げるための農業資材も技術もあるのです。それなら絶対に支援すべきだと即座に決定しました」

(写真)ミャンマーの農業・灌漑省など国からの期待も大きく、連携を進めていると話す、万田発酵の松浦良紀社長


 万田発酵はすぐに社員2人を駐在させプロジェクトをスタート。現地・エーヤワディ管区の人々に対し、コメ作りのプロといえるアグリバイオ事業部の社員が特殊肥料「万田31号」を使った農業指導を開始した。「万田31号」は、黒砂糖をベースに41種類の果実類・穀類・海藻類などを独自の技術で3年以上発酵・熟成を繰り返して作った製品。

 成果は収穫量の大幅な増加となって表れた。「元々水稲に向いている土地なので、われわれの『万田31号』を使い、きちんとした育て方をすることで、目に見えて結果が出るようになりました」

ミャンマーの人たちの熱意や向上心も高まった。プロジェクトの成果を耳にした農業従事者が、2カ月に1度はミャンマーを訪れる松浦社長を、何日も前から空港で待っているというのだ。「どうすれば収穫が上がるか話を聞かせてほしい、指導してほしいと、真剣そのものです」。松浦社長もできるだけそうした人たちの話に答えるようにしている。

 収穫量が上がり収入が増えたことで、生活が向上する農家が増え始めているという。万田発酵でも、管理職から新入社員まで、できるだけ現地を訪れる機会を作るようにし、プロジェクトの意義への理解を深めている。

 現在は、一方的な支援活動となっているが、「活動を継続するためには、ビジネスとして持続可能な仕組みづくりをしていく必要があります。そのために、われわれの製品を安価で提供できるよう、年内に現地法人を作ることを考えています」ということだ。

 農業生産力が低いため貧困に苦しむ現状は、ミャンマーに限ったことではない。万田発酵では、ここでの経験や知見を積み重ね、近隣諸国にも水平展開しながら、世界規模での“貢献”に取り組みたいと、今後もプロジェクトを全社一丸となって推進するとしている。

(写真)ミャンマーのエーヤワディ管区で、農家の人たちに「万田31号」の使い方や農業技術の指導を行う万田発酵の社員



万田発酵についての情報はホームページ(http://www.manda.co.jp/)で詳しく紹介されている