2015年

10月

27日

特集:インドを知るためのQ&A 2015年10月27日

◇多様で複雑なインドを、六つの問いから見てみよう。


Q1~Q4・近藤則夫

(JETROアジア経済研究所南アジア研究グループ長)

Q5~Q6・小林公司

(みずほ総合研究所アジア調査部上席主任研究員)


Q1.インドってどんな国?

A. 「世界最大の民主主義国」


 インド人は、自分の国が「世界最大の民主主義国」であると誇りに思っている。世界最大というのは、人口13億人が表す通りだ。選挙と議会制に基づくインドの民主主義体制を維持し、言論の自由も憲法が保証している。

 18歳以上の全ての国民を対象とした普通選挙を行い、性別やカーストは問わない。被選挙権でも、性別やカーストによる差別はなく、女性の議員も少なくない。選挙は公正に行われ、政権交代は頻繁に起こる。

 ジャーナリズムも発達しており、政府に対する批判精神が育っている。国民による新聞への信頼度も高い。

 一般に、複雑な民族・社会構成を持ち、経済的に後進的な国では民主主義は根付きにくいと言われる。しかし、多様な民族、宗教、言語、カーストが交差する世界でもっとも複雑なインドでは、1947年の独立以来、ほぼ一貫して民主主義が維持されている。これは、英国からの独立時に政権を握った国民会議派が、民主主義を重視する政党であったことが大きい。

 また、多様な民族を尊重しつつ統合するために連邦制度を採用していることも、インドを理解する上で重要だ。中央政府の権限が、州政府の権限より大きいが、州独自の法を制定したり、地方自治や産業開発などで州の自律性が与えられている。たとえば、外資を自分の州に呼び込むため、多くの州首相が日本など外国を訪れている。


Q2.どんな言葉が使われているの? 

Q3.宗教勢力の優劣は?

Q4.軍事力は、どれくらい?

Q5.インド人が金(きん)好きなのはなぜ?

Q6.インド人の生活に影響の大きい食材は?