2015年

11月

03日

乱高下でも勝つ株・投信・為替:相場変動に負けない個人投資家向け投資術 2015年11月3日特大号

 ◇システム運用、変動幅増幅、押し目待ち


大山弘子

(ライター)


 ◇①システムに運用を任せる


 乱高下が続く相場では、単純に値上がりを狙って買ったり、値下がりを狙って売る、という投資手法では、うまくいかない場合がある。しかも仕事などで忙しく一日中値動きをチェックするわけにはいかない人も多いだろう。

 そんな人は、相場の上下動を前提に、システムに運用を任せる手もある。その一つが「相場にワナをしかけたら、あとは待つだけ」というコンセプトで外国為替証拠金取引(FX)投資家の人気を集めているマネースクウェア・ジャパンの発注管理機能「トラップリピートイフダン」、略して「トラリピ」だ。

「トラリピ」の基本となるのは、「もし●円で買えたら、その後■円になったときに売る」という新規注文と決済注文がセットになった「イフダン注文(IFD)」。たとえば「もし1㌦=118円になったら買い、119円になったら利益確定売りをする」というイフダン注文を出せば、自動的に売買してくれる。通常のイフダン注文は、いったん利益確定すると取引はおしまいだが、「トラリピ」の場合は、イフダン注文と自動的に繰り返し続ける「リピート注文」とが組み合わされている。そのため、新規注文とセットになった決済注文が成立すると、自動的に新規注文と決済注文の発注が繰り返される。

 加えて、一定の値幅の範囲内にワナ(トラップ)のように複数本の「リピートイフダン注文」を等間隔に仕掛けるため、トラップを仕掛けた範囲で乱高下を繰り返せば繰り返すほど、こまめに利益を得ることができる。投資家自身がやることは、「トラリピ」を仕掛ける値幅(レンジ)と、そのレンジに何本の「イフダン注文」を仕掛けるかを決めるだけ。相場が上がるか下がるかを予想する必要もない。

 もちろん、「トラリピ」も万能ではない。為替レートが設定したレンジを超えて上昇(あるいは下降)するような場合には、もうけ損なう機会の逸失リスクが発生する。逆に、レンジを超えて下がる(あるいは上がる)場合には、ロスカットで損失が確定されるリスクもある。


 ◇②変動幅の2倍超利益狙う


 相場の変動に乗って大きな利益を狙いたいときは、ブル(強気)型あるいはベア(弱気)型のETF(上場投資信託)、ETN(上場投資証券)、投資信託(ファンド)を活用することが考えられる。

 代表的なブル(レバレッジ)型ETFは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)など対象となる指数の変動率の2倍の値動きを目指す。

 例えば、「TOPIXブル2倍上場投信」の場合、TOPIXが前日終値から5%上昇すると同ETFは約10%上昇する。これに対し、ベア(インバース)型ETFは、価格の変動が対象となる指数と逆になるよう設計されている。「ダブルインバース」ETFの場合には、TOPIXが前日終値から5%下落すると同ETFは約10%上昇する。

 ちなみにETFは、価格が特定の指数に連動するよう運用される投資信託で、株式市場に上場し、株式と同じように取引できる。ETNもETF同様、価格が特定の指数に連動するよう運用される商品で、株式市場に上場し、株式と同じように取引できる。ただし、ETFと異なり裏付けとなる資産を持たないという特徴がある。

 どちらもどこの証券会社でも取引でき、株式と同じように売買できる。2015年10月16日時点で東証に上場する、主なブル・ベア型ETFやETNは表1のとおり。日本株だけでなく、中国株や米国株、韓国株、インド株、原油価格、金価格を対象とする商品もある。

 ブル・ベア型の投信もある。………