2015年

11月

16日

景気回復のウソ:中国減速の影響にじむ低調な鉄鋼や海運 2015年11月17日号

 中国を中心とした世界経済の減速懸念が株式市場を揺さぶっている。日経平均株価は、8月11日の高値(2万946円93銭)から、9月29日の安値(1万6901円49銭)までの下落率が19%に達した。10月に入ると、それまで下落幅の大きかった輸出関連株の買い戻しが主導して、株価はやや回復。今期(2016年2月期または3月期)の上期の決算が発表されたのは、こうした状況下だ。

 足元の業績や事業環境の変化を受けて、多くの企業が今期業績予想の見直しを発表している。投資の際は、業績の先行きを、より慎重に見極めていく必要がある。表は、直近で今期業績予想の修正を発表した企業について、修正率が高い順に並べたものだ。

 上方修正率の高い企業の上位には、世界経済の影響を受けにくい食品や建設など、内需関連企業が多くランクインした。

 雪印メグミルクや森永乳業は、消費者の健康志向の高まりなどを背景に、牛乳や乳製品の販売が好調に推移している。同業の明治ホールディングスは、8月の第1四半期決算発表時に上半期の業績予想を大幅に上方修正し、株式市場で一躍注目を集めた。

 国内消費に弱さが見えるなかでも、消費者の志向を的確に捉え、ヒット商品を飛ばす企業には、今後も注目が集まりそうだ。

 その他、堅調なインバウンド(訪日外国人旅行者)需要を取り込む企業や、活発なIT投資の恩恵を享受する企業などは、引き続き良好な事業環境が続くことが見込まれる。


 ◇強まる銘柄選別


 一方で、下方修正率の高い企業の上位には、世界景気の影響を大きく受ける業種が目立つ。

 JFEホールディングスや新日鉄住金といった大手鉄鋼メーカーは、....





この記事の掲載号

2015年11月17日号

 

【特集】景気回復のウソ

 投資も消費も伸びず

 迫る2四半期 マイナス成長

 徹底分析 中国減速のダメージ

 インタビュー 甘利明経済再生相


発売日:2015年11月9日 定価:620円

 

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