2015年

11月

17日

WORLD WATCH:台湾 電動スクーター販売増 ベンチャー新商品で

 大石 秋太郎(NNA台湾版記者)


 台湾のベンチャー企業「Gogoro(ゴゴロ)」が6月末に発売した電池交換式の電動スクーターの販売が好調で、電動二輪車の販売台数で最大手の「中華汽車」を脅かしている。台湾政府は排ガス対策として電動二輪車への買い替えを促すため、補助金を交付するなどの政策を進めており、ゴゴロの新商品のヒットが更なる普及加速につながると期待が高まっている。

 ゴゴロが発売した電動スクーターは、台北市などの市街地に設置された「電池ステーション」で電池を借りる方式。数時間かけて充電する従来のプラグイン式とは異なり、待ち時間がないのが特徴だ。また、電池ステーションの位置や電池残量、走行距離などのデータをクラウドを通じてスマートフォンで確認できる。その斬新さから、米電気自動車大手「テスラ・モーターズ」の「スクーター版」と評されている。

 政府が支給する補助金を差し引いた実質的な販売価格は当初、10万5000台湾ドル(約40万円)だったが、10月に発売された廉価モデルは6万2000台湾ドル(約23万円)となり、より買い求めやすくなった。8~9月のゴゴロの販売台数は約760台で、これまでダントツだった中華汽車の約860台に迫る勢いだ。

 市民の足としてバイクがメジャーな台湾だが、二輪車市場全体に占める電動のシェアは数%程度にとどまっており、今後どこまで利用が増えるのか、動向が注目される。(了)

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2015年11月17日号

 

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