2015年

11月

24日

週刊エコノミスト 2015年11月24日特大号

定価:670円

発売日:2015年11月16日

 ◇初飛行で受注に弾み

 ◇開発の軸足はアメリカへ


谷口健/大堀達也/平野純一

(編集部)


 国産初の民間ジェット機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」がついに大空を飛んだ。2008年の開発本格化から約7年、MRJは11 月11日、名古屋空港での初の飛行試験に成功した。机上の図面で作ってきた“紙飛行機”がようやく本物の飛行機になった瞬間だった。

 MRJは、三菱航空機(三菱重工業の子会社)が製造する約70~90人乗りの小型機だ。最大の売りは、新型エンジンの採用と空力特性の良さを生かした低燃費性。ブラジル・エンブラエルやカナダ・ボンバルディアの現行ライバル機と比べて約20%上回る。客室内の静かさ、スーツケースを頭上に納められるなど広い客室空間も売りにしている。

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ピックアップ

経営者:編集長インタビュー

 ◇国分文也 丸紅社長


 ◇電力で商社の総合力発揮



 総合商社の丸紅は、2016年3月期決算で連結純利益が前期比70%増の1800億円になると見込む。資源安が響くものの、得意な電力に加え、食料や輸送機などの事業の伸びが増益に寄与する。


── 資源安にどう対応しますか。

国分 資源投資は、2~3年の短期で行うにはリスクが高いので、良い案件と悪い案件を見極め、長期的な視野で行うべきだと考えています。10 年か15年か分かりませんが、ある程度の周期で(好不況の)波が来ます。一方で、日本は資源が乏しい。そのため、商社が資源に投資していく意味はあると思います。今は、資産を見直して、コストを下げる時期。競争力のない資産は、入れ替えていきます。

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ワシントンDC

 ◇共和党の指名争い

 ◇支持者の政治家不信が翻弄


今村卓

(丸紅米国会社ワシントン事務所長)

 

 来年の大統領選に向けた共和党の指名争いは、本命とみられていたジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の支持率が、11月に入り4%に沈む予想外の展開になっている。

 ブッシュ氏が窮地に陥っている最大の理由は、共和党支持者の政治家不信の強さだ。「大統領候補にとって何が重要か」を尋ねた最近の世論調査で、共和党支持者の65%が「新しい考え」と回答。「経験と実績」を挙げた支持者は29%にとどまる。民主党支持者の、それぞれ42%と50%という回答との違いは鮮明だ。

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