2016年

1月

05日

週刊エコノミスト 2015年12月29日・2016年1月5日合併号

定価:720円(税込み)

発売日:2015年12月21日

◇ついに米国が利上げ

◇ドル高と人民元安の対立

 

桐山友一/松本惇

(編集部)

 

「労働市場に改善余地が残り、インフレ率も長期の目標(2%)を下回っている。しかし、景気は順調で、今後もこうした傾向は続くとみられる」──。

 米連邦公開市場委員会(FOMC)が9年半ぶりの利上げを決定した2015年12月16日、米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は利上げの理由をこう述べた。08年末から続いた事実上のゼロ金利政策を解除し、短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年0~0・25%から0・25~0・5%に引き上げた。

 堅調な景気拡大を続ける米国経済。国際通貨基金(IMF)の世界経済見通し(15年10月)では、米国の実質成長率は15年、2・6%と14年(2・4%)を上回る見込みだ。

 

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エコノミスト 臨時増刊2015年12月31日号

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地図で丸分かり 2016世界経済と新産業

定価 1000円(税込み) 発売中

 

Part1 マネー激流

Part2 激動の資源・エネルギー&物流

Part3 波乱の中国

Part4 中東と世界の紛争

Part5 ITと新産業

経営者:編集長インタビュー

吉永 泰之

富士重工業社長

 

◇安全のDNAを守って台数争いはしない

 

── 業績が好調です。

吉永 主要市場の北米市場は、2013年3月期に約39万台、14年3月期に約48万台、15年3月期に約57万台と、毎年ほぼ10万台ずつ増えています。スバル車の特徴である「安心と愉(たの)しさ」が、北米でも日本でも好意的に受け入れられていて、本当にありがたいです。

── 反対に、北米での課題は何でしょうか。

吉永 雪が降る地域でのシェアは高いのですが、テキサス州やフロリダ州など「サンベルト」と呼ばれる温暖な南部地域でのシェアはまだ低いです。米国でスバル車のシェアは平均で3・6%くらいですが、サンベルト地域では1・4%程度です。降雪地域では約5%あり、シアトルなど10%に達する地区もあります。

 こうした地域差は日本でもありました。以前は、東北地方や長野県などでシェアが高かったですが、スポーツタイプ多目的車(SUV)「レガシィ」を出した頃から、地域間のシェアの差が解消しています。米国でも地域差をなくせると思います。米国は国土が大きいので、伸びる余地はまだたくさんあります。

 

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ワシントンDC

◇「イスラム教徒は入国禁止」で

◇トランプ氏の支持率さらに高まる

今村 卓

(丸紅米国会社ワシントン事務所長)

 

 ついに共和党主流派の間でも、不動産王ドナルド・トランプ氏が、2016年の米大統領選の同党候補に指名される可能性が現実味を持って語られ始めたという。

 トランプ氏は12月7日、カリフォルニア州で起きた銃乱射事件を受けて、イスラム教徒の米国への入国一時禁止を提案。この極論にオバマ大統領や民主党はもちろん、共和党内でも同氏と指名を争う他候補や党幹部から一斉に非難の声が上がった。

 だがトランプ氏は、党内からの厳しい批判もどこ吹く風で「提案」を撤回せず、正当性を訴え続けている。

 

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