2016年

3月

22日

【直撃!マイナス金利】お得な預金・保険はコレだ!

◇地銀ネット支店に高金利定期

◇一時払い終身にも掘り出し物

 

深野康彦

(ファイナンシャルリサーチ代表)

 

 日銀がマイナス金利を発表後、預貯金金利は預け入れ期間が長いものを中心に大幅に低下している。3月からメガバンクなどでは定期預金の1カ月物から10年物まで全期間を0・01%に引き下げ、2000年代前半のゼロ金利政策下の金利水準(1年物で0・03%)を下回って過去最低を更新した。日銀の黒田東彦総裁は、さらなるマイナス金利幅の拡大を示唆しており、定期預金金利もさらに引き下げられる可能性が高い。利用者にとっては元本保証の金融商品での運用は八方ふさがりの様相を呈しているが、それでもまだ相対的に金利の高い預金は一部で残っている。

 高金利預金と言えば、インターネット専業銀行の代名詞であったが、数年前から地方銀行のインターネット支店にその立場を譲っている。今年3月7日現在、鳥取銀行とっとり砂丘大山支店だけが1年物の大山定期で0.40%を保っており、国内銀行では現在、トップクラスの高金利を提供している(表1)。大山定期は最低預け入れ金額が500万円以上であり、国内であれば居住地は問わないので、まとまった資金の預け入れに利用したい。あるいは、伊予銀行インターネット支店の3年物、高知銀行よさこいおきゃく支店の3年物定期預金が狙い目だろう。

 地方銀行のインターネット専用支店で高金利の預金を提供してきた背景には、人口減少が加速する中で相続などにより大都市圏へ預金が流出することへの危機感があり、高金利によって逆に都市部の預金を獲得したい狙いがある。ただ、荘内銀行わたしの支店の「わたしの支店専用定期」、トマト銀行ももたろう支店の「スペシャルきびだんご定期」、香川銀行セルフうどん支店の「超金利トッピング定期」も0.4%の1年物定期預金を取り扱っていたが、日銀のマイナス金利決定後、これら3銀行は金利をそれぞれ0.15%、0.25%、0.25%へと引き下げた。

 また、鳥取銀行も3月15日から、大山定期、砂丘定期、らくだ定期の金利を0.28%に引き下げを公表。伊予銀行のインターネット支店も4月1日からは表1の金利からそれぞれ0.1%引き下げを公表している。駆け込みで利用したいところだ。

 

◇個人向け国債に相対的魅力

 

 インターネットを利用しない人には、個人向け国債の「変動10」(変動金利型10年満期)を利用する手がある。「変動10」は実勢金利に応じて半年ごとに適用利率(クーポン)が変わり、受け取る利子の額が増減する仕組み。最大の魅力はこうした変動金利型でありながら、どれほど金利が低下しても最低0.05%の金利が保証されていることだ。

 この0.05%という金利水準は、インターネット支店の定期預金に比べて低いものの、メガバンクの定期預金の5倍の金利を得ることができる。個人向け国債にはこのほか、「固定3」(固定金利型3年満期)、「固定5」(固定金利型5年満期)があるが、金利はいずれも「変動10」が最低保証する0.05%と同じであり、「変動10」のほうが将来の金利上昇の恩恵にあずかれる。個人向け国債は発行後1年経過すれば、直近2回分の税引き後利子相当額を払うことでいつでも解約することができる。

 個人も購入できる国債をめぐっては、財務省が2月3日から、………

この記事の掲載号

定価:620円(税込)

発売日:2016年3月14日(月)