2016年

7月

05日

【FinTech最前線!】最新業界地図 激変する提携・出資関係 2016年7月5日特大号

 ◇ブロックチェーンは開発競争

(編集部)

 フィンテックを巡る各社間の提携や協業、出資関係が複雑化している。ネット専業銀行・証券、商社、IT企業、さらには3メガバンクも積極的に触手を伸ばしている。
  各社が注目する分野は、資産運用サービスの「ロボ・アドバイザー」、法人向けのクラウド型(ネット上で完結する)会計・経費サービス、スマートフォン上で 家計簿管理ができる「PFM(パーソナル・フィナンシャル・マネジメント)」などだ。多方面からの出資受け入れに成功しているフィンテック企業も出てい る。

 また、フィンテック技術のなかでも特に注目されている「ブロックチェーン」の分野では、動きが活発化している(25ページの図)。
 海外では、米R3Cevがブロックチェーンのコンソーシアムを主催し、金融機関世界大手42社が参画する。日本の金融機関では、三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友銀行、野村ホールディングス、大和証券グループ本社が加盟する。

国内企業もビットコイン研究を進める Bloomberg
国内企業もビットコイン研究を進める Bloomberg

 日本では、ブロックチェーン技術を持つ企業が集まって、今年4月に業界団体が二つ現れた。ブロックチェーン推進協会(BCCC)と、日本ブロックチェーン協会(JBA、旧・日本価値記録事業者協会)だ。
 このほか、金融機関にシステムを提供する国内大手システムインテグレーター(SIer)各社も、ブロックチェーン技術を検証するプロジェクトを始めている。
 NTTデータは、オリックスや静岡銀行などと組み、ブロックチェーン技術を持つOrb(オーブ)と今年2月から実証実験を行っている。
 富士通はみずほ銀行と、国境をまたぐ証券取引の決済プロセスの効率化にブロックチェーン技術を活用する実験を2015年12月~16年2月に実施し、決済業務にかかる時間を大幅に短縮できることを確認した。

  電通国際情報サービス(ISID)は2月から、日本マイクロソフトとみずほ銀行、ブロックチェーン技術を持つカレンシーポート(東京都千代田区)と、シン ジケートローン(協調融資)業務での活用に向けて実証実験を始めている。また、大和総研は6月にミャンマー取引所で実証実験を開始。野村総研は、住信 SBIネット銀行や日本取引所グループ(JPX)とも実証を進める。

 ◇3メガバンクが主導

 競争が激しい分野では、...



(『週刊エコノミスト』2016年7月5日特大号<6月27日発売>24~25ページより転載)

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定価:670円(税込)

発売日:2016年6月27日

週刊エコノミスト 2016年7月5日特大号

 

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