2016年

7月

26日

ヤバイ投信保険外債 貯蓄性保険は得でない

◇諸経費が高すぎる

 

後田亨(保険コンサルタント)

 

 銀行の窓口販売や保険代理店で、さまざまなセールストークで購入を勧められる貯蓄性保険。筆者が「お得か」と尋ねられたら、「得ではない」と答える。大きな理由は諸経費の高さだ。

 保険会社は保険料を国債などで運用している。消費者側から見ると、保険会社に手数料を払って国債などを買ってもらっているようなものだ。その手数料がごく一部の商品を除いて開示されていないのは「暴利」を疑われる水準だからだろう。実際に、銀行の窓口で保険販売業務を担当している知人は「債券に投資する投資信託と比べると、桁が間違っているのではないかと、その高さに驚く」と言う。保険会社を通さずに自分で国債などを直接買った方が、手数料はずっと低く抑えられるだろう。

 保険料には、銀行などに支払われる代理店手数料だけではなく、保険会社の人件費や広告宣伝費など諸経費が含まれている(図1)。消費者が、これらの諸経費を把握することは難しい。

 しかし、手がかりはある。営業担当者や代理店から提示される「提案書」「設計書」あるいは「保険証券」だ。これらの資料を基に、よく使われるセールストークの矛盾点を指摘する形を取りながら、貯蓄性保険が得ではない理由を説明したい。