2016年

11月

15日

永守日本電産会長もあぜん 元シャープ副社長の“別室事件”

永守会長も方針転換?
永守会長も方針転換?

シャープ退職者を積極的に採用し、100人超を受け入れた日本電産の永守重信会長兼社長。「300人は採用したい」と言っていた永守会長の考えを改めるきっかけとなると、社内でささやかれるのが、元シャープ副社長から5月に転身した大西徹夫副社長の“別室事件”だ。

 

家電・車載担当の大西氏が海外案件の契約承認を取締役会で求めたところ、細部の詰めの甘さから、先送りに。それどころか、次回取締役会に持ち越すと契約が不成立になる可能性を指摘された大西氏は立ち往生。このため、永守会長が別室で現地と交渉するよう大西氏に指示し、取締役会は一時中断する事態に。

 

もともと大西氏は財務出身のため、畑違いと同情する声もないではないが、社内では少数派。シャープが経営悪化の果てに台湾の鴻海精密工業の傘下入りすることになった「大戦犯の1人」(シャープ中堅)であることが改めてクローズアップされ、「やっぱりシャープの経営者は駄目。経営能力がない」(幹部)との声が強まった。

 

永守会長は大西氏を執行役員として採用し、取締役にしていない。雑巾がけから始めることを求め、能力を見極めようとしたとされ、今回の件で永守会長のリスク管理能力が証明された形だ。

 

*週刊エコノミスト2016年11月15日号「ひと&こと」