◇特集:ランキングで見える世界経済 Part1 通貨・市場・産業
◇世界のGDP 低成長が際立つ日本
谷口健/花谷美枝
(編集部)
日本は世界の中でどの位置にいるのか、世界の中で存在感を増しているのはどの国や企業か。さまざまなランキングを見ていくと世界経済の実像が浮かび上がる。
日本はGDP(国内総生産)でアメリカに次ぐ世界第2位の経済大国──。長い間、日本はそう呼ばれ、日本人もそう自負してきた。しかし、2010年に中国に抜かれて3位に転落。低成長に苦しむ日本は、中国に差を一層広げられている。
ピックアップ
経営者:編集長インタビュー

◇豊﨑賢一 あきんどスシロー社長
◇IT導入で新鮮ネタを安く提供
回転寿司最大手「あきんどスシロー」は大阪で創業し、現在全国に372店舗(8月末現在)を展開している。全店舗1皿100円(税抜き)の均一価格で客層の中心であるファミリー層を引き付けているが、1皿180円(同)の価格帯にも挑戦し、嗜好(しこう)の多様化に対応している。ネタの鮮度にこだわり原価率は50%という高さの一方、寿司が回るレーンをIT管理するなどコストダウンに取り組んでいる。
── 2013年9月期の売上高は1193億円と過去最高で、14年9月期も好調だとか。
ワシントンDC

◇オバマ氏が避けたかった「戦時大統領」の呼び名
及川正也
(毎日新聞北米総局長)
米国で「戦時大統領」と言えば、英国との独立戦争を勝ち抜き、後に初代大統領に就任したワシントン、奴隷解放を巡る南北戦争を指揮したリンカーン、第二次世界大戦で自由と民主主義を守ったルーズベルトが有名だ。