吉村和就
(グローバルウォータ・ジャパン代表)
2011年から記録的な干ばつが続いている米カリフォルニア州が、水不足により危機に陥っている。同州では水資源の争奪戦が起こっており、水の価格が急騰。水は「ブルーゴールド(青い金)」と呼ばれ、河川や地下水脈から水を引く権利は、今や金脈になろうとしている。
一方、同州に本社を置く企業にとっては、もともと法人税が高かったところに、水の使用制限も加わって、同州から逃げ出す企業も出てきた。
◇高値で売られる水
カリフォルニア州の2013年の年間降雨量は180ミリで、これは1849年の観測開始以来の最少記録。今年はそれを下回っており、約500年ぶりの大干ばつであることが古木の年輪の比較から分かった。………