◇日本での展開には端末普及の壁
鈴木淳也
(ITジャーナリスト)
米アップルの決済サービス「アップルペイ」が10月20日、米国でスタートした。アップルペイは9月に日本でも販売が始まった同社の最新スマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)6」と「アイフォーン6プラス」の目玉機能でもある。あらかじめクレジットカードやデビットカードの情報をアイフォーン本体に保存しておくことで、店舗ではアイフォーンを読み取り機に近づけるだけで決済が完了する。アイフォーン本体の指紋センサーに指を置くことで本人確認できるので、専用アプリの立ち上げやサイン、PINコード(4桁の暗証番号)は不要。この簡便さがアップルペイの大きな特徴だ。
◇22万店舗が対応
日本では携帯電話で支払いできる「おサイフケータイ」などが普及しているが、米国はモバイル決済では後進国だ。アップルペイの開始により、モバイル決済の拡大に弾みがつく可能性がある。………