◇ホリエモンのロケットはどうなった?
◇「打ち上げ価格を千万単位にする宇宙産業は国策でなくていい」
聞き手=谷口健/大堀達也
(編集部)
2005年に立ち上げたSNS社(東京・港区)でロケット事業を推進している。直近の動きや目標を聞いた。
── 宇宙の輸送ビジネスを狙っている。そもそもの目的は?
■ロケット打ち上げの価格を劇的に安くしない限り、宇宙開発は進まない。それを僕らは解決しようとしている。衛星の重さや積み込む数にもよるが、(超小型衛星を飛ばすために)必要な資金を現在の億単位から1桁は下げたい。
── 低価格化の見込みは?
■使用する部品が高性能かつ低価格化しており、日本で宇宙開発に取り組むメリットになっている。すでにアビオニクス(航空用電子機器)系のセンサーは低価格化が進み、加速度センサーやコンピューターも安く小型になってきた。東レの炭素繊維複合材料(CFRP)は世界一のシェアを誇り、ロケットの部材にも使える。こうした企業が日本にあるのは、日本で宇宙開発事業を進めるうえで追い風の状況だ。………