◇特集:どうなる上期相場 株価2万円
◇今年も日本株「5月売り」はある? 外国人売りで急落リスク高まる
秋本裕子
(編集部)
◇Part1 世界マネー編
日本株がこのところ上昇している。
4月10日の東京株式市場では、日経平均株価が一時、「ITバブル」の2000年4月17日以来、15年ぶりに2万円を上回った。
待ちに待った2万円台の大台回復に、市場には高揚感が広がっている。日興アセットマネジメントの神山直樹チーフ・ストラテジストは、「2万円は通過点に過ぎない。年末に向けて2万2000円程度まで届く可能性がある」と期待を寄せる。
ピックアップ
経営者:編集長インタビュー

◇カリン・ドラガン コカ・コーライーストジャパン社長
◇コカ・コーラのボトラー5社を統合し誕生
日本のコカ・コーラシステムは、原液の供給や商品企画などを行う日本コカ・コーラと、製品の製造・販売をするボトラー各社などで構成。コカ・コーライーストジャパンは、2013年7月に関東・東海地域(1都12県)のボトラー4社が経営統合して誕生し、今年4月1日に新たに仙台コカ・コーラボトリングを事業統合した。1都15県を販売エリアにする日本最大のボトラーである。
── 統合の目的は。
ドラガン 日本は世界3位の経済大国であり、飲料業界の競争は熾烈(しれつ)です。その中で単に大きな企業ではなく、より強い企業を目指そうと考え、13年7月にボトラー各社を統合して誕生しました。13年の発足以来、5四半期連続で数量・金額シェアが伸びており、当社の戦略は正しかったことを示しています。
ワシントンDC

◇枠組み合意のイラン核協議 内外に立ちはだかる厳しい壁
秋山勇
(伊藤忠インターナショナル会社ワシントン事務所長)
4月2日、イランと米国、ロシアなど6カ国との間で辛抱強く続けられてきた核協議の最終的な解決に向けた枠組みが合意された。その骨子は、イランの核開発能力を10年以上にわたり制限し、この見返りに核疑惑に関わるイラン制裁を解除するというものだ。