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株式会社YZコンサルティング 代表取締役

清水裕司

http://www.yz-itto.jp/
Yuji Shimizu

1982年生まれ、埼玉県出身。2006年個別指導の塾教室長就任。学習塾の譲渡を受け、2010年株式会社YZコンサルティング創業。埼玉県を中心に個別指導の塾を経営し、2023年現在、37校舎を展開。2025年までに50校開校予定。

「理想の自分を実現する」をサポートする個別指導塾

「なりたい自分になってほしい」という願いを込めて、小学生から高校生を対象に個別指導塾を展開している株式会社YZコンサルティング株式会社。代表取締役の清水裕司氏は、生徒だけでなく、生徒をサポートするスタッフも、生きがいを見出しながら理想の自分へと成長する場所にしたいと語る。清水氏にその思いを聞いた。

埼玉県、群馬県、千葉県の3エリアで、「ITTO個別指導学院」を展開しているYZコンサルティングは2010年の創業以来、2023年3月現在で37校舎を展開。コロナ禍でも順調に売り上げを伸ばし、対前年比120%の成長を遂げ、2025年には50校の開校を目指している。日々行われる指導は「学力をつけ、『行ける学校』ではなく『行きたい学校』に合格する」ことが目標だ。「昨年度も私立高校の志望校合格率はほぼ100%。公立高校に関しては98%台の合格率になりました」と清水氏は振り返る。

同社が大切にしているのは、生徒が将来、多様な就職の選択肢が持てるような進学だ。清水氏は「世の中にある職業のうち、小中高生が知っている職業というのがどのくらいあるかと考えたときに、恐らくそのほとんどをまだ知らないと思います。なりたい職業が見つかったときにそれが選べないような進学先は避けてほしいし、自分が何をしたいのか分からなくても、それが見つかったときに迷わず進めるようになっていてほしい」と生徒やスタッフに願っている。

清水氏は現在のスタッフに全幅の信頼を寄せており、各校舎で統一した指導方針はあるが、教室長や講師を縛ることはせず、それぞれの現場でベストとなるような柔軟な指導をしてもらい、実績を上げている。「創業から5年ぐらいは、自分がその能力の高さを知る知り合いを採用してきましたが、事業の展開のスピードが上がっていくに連れ、中途採用をスタートしました。さまざまなキャリアを持つ人の応募があります」といい、その中で元警察官のスタッフを採用した。その後教室長として新しい校舎を任せてみると、警察官として磨いてきた「人の話を聞く力」が開花し、生徒指導に生かされて、評判を呼び、今年度は一番生徒数の多い校舎になったという。
「スタッフは個性的な人が多く、オフもアウトドアなどの趣味を楽しんでいる人も多い。塾なので休みが少ないと思われがちですが、土日やゴールデンウイークも基本的にお休みです。前職が小売店だった社員に聞くと、休みが増えたと喜んでいます」と胸を張る。

さらに、創業以来社員が自分の家を購入できるような給与水準となることを目指し、賞与は年3回、インセンティブもその都度出している。「今結婚して家族ができたりするタイミングの社員が多い中で、彼らが持ち家を持つようになったのは達成感があります」と笑顔を見せる。塾では指導を行う人材こそが商品価値であるという考えで、働きやすい職場づくりに注力。優秀な人材の定着を進め、安定したサービスを提供できるように努めている。

清水氏は、情報があふれる時代で、実体験を重ねなくても体験したような気になり、先に進める人と止まってしまう人に二極化する傾向にあるという。「コロナ禍で人と話をする機会が減り、簡単なテキストやスタンプでやり取りできるツールが発達してきているので、コミュニケーションスキルも心配」と懸念する。「検索して『これは無理だな』と思うことも、無理と思わずにとりあえずやってみることだと思います。私も20代後半で起業し、多店舗展開するときも、周囲からは『そんなにリスクを取らなくてもいいんじゃないか』と言われながらやってきました。今振り返ると、挑戦して良かったと思えますし、やってみないと分からないことはあると思います。新社会人は全員が未経験者であり、先輩という経験者の中でパフォーマンスを発揮し続けなければいけないという大変さがありますが、これだけは譲れないという軸をもって、理想の自分に向けて経験を積んでいってほしい」とエールを送る。

事業を拡大した分、責任の重みは増す。清水氏は「当たり前のことを続けること。勉強をしないと英語のスペルも忘れてしまうのと同じく、運営もコツコツと当たり前の業務をやらないと校舎が乱れてしまいます。生徒全員の成績を上げて全員志望校に合格させること、顧客満足度100%を目指して、成果を出し続けていきたい」と語る。

清水氏は生徒だけでなく、指導する側も人間として成長していってほしいと願っている。「アルバイトの大学生が、スーツのズボンの裾をまくり上げて授業をしていたので、『その格好は良くないよ』と指摘しました。その後社員になって成果を上げ、当時最年少でブロックマネージャーに昇進しました。今でも『スーツまくって教えていたよね』っていうことがあります」と笑顔で語る。中には学院で学んだ生徒が大学生になって講師として戻ってくることもあるという。「組織は従業員の願いを100%考えられる状態が好ましい。社員自身が理想の自分に近づけ、輝けるるような場所で在り続けたい」と力を込める。