ビジワンTV:スーパー投資家の2023年展望 リセッション時は日本的経営が大事 ベンチャーは世界へ!
2023.01.06日米を股に掛けるスーパー投資家アレン・マイナー氏が、自身のYouTubeチャンネル「ビジネスワンダーTV」で、2022年のビジネスシーンを振り返った。世界的なインフレと歴史的な円安の進行について、マイナー氏は「世界的にはチャンスかもしれない」と評価。そして、「グローバルベンチャー元年」だったとも指摘する。
世界的なインフレが深刻化し、米国が米連邦準備制度理事会(FRB)が金利を引き上げたのをはじめ、各国で金利引き上げが実施されてきた。そのため、世界的なリセッションは不可避とする予測がされている。
日本オラクルの初代社長として急成長を遂げ、1999年に独立して、日本のベンチャー企業を育成するベンチャーキャピタリストとして活躍してきたマイナー氏。リセッションの影響について、「リセッションが来ると予測してるだけで、投資家が結構気を使って投資を絞り込み、新規投資が結構少なくなる」と語る。
マイナー氏は、そんなときこそ「キャッシュを保留する日本の伝統的な経営方法が強い」と見る。どんな経済状況でも、社員の雇用と客へのサービスを維持できるのが伝統的日本経営だという。「キャッシュを大切に管理し、自分のビジネスの中でリセッションでチャンスになる部分を見つける。いつもより意識が高い経営、経営の本質を求められる年になる」と指摘する。
さらにベンチャーキャピタルの投資可能な資金残高が大きくなり、グローバルビジネスを支援する機運が高まっているため、ベンチャーの経営者たちは「自分のビジネスで世界に挑むかを具体的に計画し、行動し始めるいい年だと思う」と語る。そして、「適切な現地のビジネスパーソンをリーダーにして、それをサポートする右腕を日本から付けて、現地のビジネスプラクティスに合わせるため、信頼して任せればうまくいくと思う」と成功のポイントを挙げた。
出演
株式会社サンブリッジグループ会長
アレン・マイナー 氏
サンブリッジ
ビジワンTV:スーパー投資家の2022年振り返り 円安は世界的チャンス! グローバルベンチャー元年に