エコノミスト賞選考委員会(委員長=深尾京司JETROアジア経済研究所長・一橋大学特任教授)は、小倉義明著『地域金融の経済学-人口減少下の地方活性化と銀行業の役割』(慶応義塾大学出版会)に「第62回(2021年度)エコノミスト賞」を授与することを決めた。授賞式は5月12日に開催予定。小倉氏には賞金100万円と賞状・記念品が、出版元の慶応義塾大学出版会には賞状が送られる。
対象作品は21年1~12月に刊行された著書。主要出版社の推薦なども踏まえて、選考委員会で2度にわたり審査を行った。
最終選考にはこのほか、以下の2点が残った。
▽ 『日本の経済成長とエネルギー-経済と環境の両立はいかに可能か』
(野村 浩二、慶応義塾大学出版会)
▽ 『地方財政効率化の政治経済分析』
(鷲見英司、勁草書房)
【エコノミスト賞】
エコノミスト編集部が主催して1960年に創設した。日本経済、世界経済について、毎年1~12月に発表された著書の中から、もっとも実証的・理論的分析に優れた作品に授与される。多くの優位な人材を世に送り出し、「経済論壇の芥川賞」と評される。