マレーシア特化の留学支援事業を展開

グローバルハブジャパン代表取締役 斉藤高志 2025.03.31

 留学をあっせんするだけでなく、入学前の相談から卒業後の就職まで、一貫したサポートで留学を希望する高校生や社会人の希望に応える。(聞き手=内山勢・地域ジャーナリスト)

 マレーシアへの大学・語学留学に特化した留学サポート事業を展開しています。留学前のカウンセリングから卒業後の就職活動まで4〜5年かけて、長期的なサポートを行っており、大学進学で10万円、語学留学は無料で提供しています。これまで約4500人の留学をサポートしてきました。

 かつてイギリス統治下にあったマレーシアは、大学では全ての授業が英語で行われており、世界大学ランキングで高い評価を得ている大学も多くあります。留学先に関しては、現在国内約250校の高校と、マレーシアの国立マラヤ大学をはじめとする約25の名門大学との提携を実現しています。世界130カ国以上から留学生が集まる国際的な環境の中で、多様な文化に触れながら高いレベルの教育を受けることができます。

 また欧米の大学とも提携し、マレーシアで1〜2年学んだ後、米英豪の大学に編入できる「ツイニング・プログラム」も整っており、欧米の本校と同等の学位を取得できることも大きな特徴です。

留学コストは欧米の半額以下

 留学費用は米国で年間300万〜800万円、豪州で300万〜600万円、それに加え生活費も大きな負担となります。一方、マレーシアは学費・生活費を合わせて、年間160万〜260万円程度と欧米留学の半分以下です。地方から東京の大学へ進学した場合とほとんど変わらない費用で、留学が実現できるのも大きな魅力です。

 私自身は学生時代陸上競技に没頭して、海外に興味がなく留学をしたこともありませんでした。でも、大学卒業の直前、友人が米国を旅したという話を聞いて海外に興味を持ち、1カ月間バックパッカーで米国を回りました。当時英語はほとんど話せず、苦労した経験がいまの事業創業につながっています。

 帰国後は海外に移住する日本人のサポートを行う企業に就職しましたが、約5年で会社が倒産したことをきっかけに、海外移住支援事業を始めました。その後、お客様のニーズに応える形でマレーシアに特化した語学留学支援・大学進学支援と事業の幅を広げていき、現在に至っています。

 当社では、留学に興味がある方に向けた留学フェアや留学セミナー、具体的に留学を検討している方に対する無料の個別カウンセリングなども行っており、本人や両親の希望をじっくり伺ったうえで、一人ひとりに合ったオーダーメードの留学プランを提供しています。留学はハードルが高いと思われがちですが、高校の成績と現在の英語力次第では試験なしで一流大学に進学も可能です。

 ただ、留学はゴールではなくスタートなので、進学後きちんと授業についていけるよう英語学習指導や、現役留学生からなる「学生アンバサダー」制度も設け、現役留学生と留学を希望する高校生とのオンライン交流会を開催しています。経済成長の著しいマレーシアでの留学を通じて、新たな人生を切り開いてみませんか。

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企業概要

事業内容:マレーシア留学の手配代行、留学サポート

本社所在地:東京都渋谷区

設立:2010年11月

資本金:1100万円

従業員数:10人 

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 ■人物略歴

さいとう・たかし
 1978年神戸市生まれ。2001年大阪経済大学経済学部卒業。05年知人が立ち上げた海外移住支援会社に就職したが5年で倒産。10年「海外ステイサポート」(24年5月より「グローバルハブジャパン」に社名変更)設立。13年業界初となるマレーシア留学に特化した留学支援事業「マレーシア留学サポートセンター」を展開。現在はマレーシアと日本の2拠点生活を送っている。

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週刊エコノミスト2025年4月8日号掲載

斉藤高志 グローバルハブジャパン代表取締役 マレーシア特化の留学支援事業を展開