ホラーで社会貢献を目指す

ZAUNTED(ゾウンテッドコーポレーション)代表取締役 マイケルティー・ヤマグチ 2022.08.16

マイケルティー・ヤマグチ ZAUNTED(ゾウンテッドコーポレーション)代表取締役

 現代はストレス社会といわれる。「みんなが楽しくなれば」とホラーに取り組み続ける。

(聞き手=和田肇・編集部)>>>これまでの「挑戦者2022」はこちら

米国でお化け屋敷のプロデュースを進行中

 いわゆる“お化け屋敷”の企画、演出、監修、プロデュースなどのほか、ホラー分野の特殊メークや特殊メーク造形、テレビ番組の演出協力やホラー俳優の派遣など、「トータルホラーソリューション」事業を行っています。私自身もホラー映画などに出演しています。

お化け屋敷の豊富なプロデュース実績を持つ ゾウンテッド提供

 お化け屋敷のプロデュースでは、全国の遊園地やテーマパーク、イベント会場ほか、台場、渋谷、池袋、東京タワーなど商業施設などで実績があります。映画やミュージックビデオ(MV)では、故マイケル・ジャクソンの「スリラー」「ゴースト」で、ゾンビ役ダンサーとの共演やゾンビの演出、ミラ・ジョボビッチ主演の「バイオハザード:ザ・ファイナル」や米テレビドラマ「ウォーキング・デッド」の日本公開イベントでの協力などたくさんあります。

 日本映画では「渋谷怪談」シリーズや「こわい童謡」(主演・多部未華子、安めぐみ)、「イルカ少女ダ、私ハ。」(主演・吉岡里帆)の特殊メーク・造形、出演などがあります。また、ジャニーズのステージでの特殊メークや演出協力などの経験もあります。

 この他に、街の活性化、商業地域の集客の取り組み、幼稚園や高校、大学などでお化け屋敷作りの協力。自治体や大学、企業などで、お化け屋敷の作り方ほか、よい意味で人々を“驚かす”ということの素晴らしさなどの講演もしています。子どもが入ることができるお化け屋敷の作り方や、お化け屋敷克服法などの話もしています。新型コロナの影響も確かにありましたが、それほど大きくはないと考えています。

米国への事業展開にも取り組み

 子どもの頃から独学で特殊メークを勉強していました。1992年に初めてお化け屋敷のプロデュースに参加して、これがヒットして、以後、ホラーアトラクションの仕事に携わるようになりました。会社の創立は92年ですが、お化け屋敷やアトラクションの仕事というのは、まず消防法の対応など安全対策をしっかり行わなければなりません。これをよく理解していない人も多いようです。2018年に株式会社化したのは、しっかり責任を持って取り組んでいることを示すためでもあります。

 私は「ホラーで社会貢献」を会社のミッションとして掲げています。最近は“シャッター商店街”の活性化やテナントが撤退した施設の再利用策など、地域創生の一環として、お化け屋敷のイベントを企画する自治体や商店街が増えています。私も自治体や大学、企業などでマーケティング戦略の講演をする機会が増えてきました。

 現代は「ストレス社会」ともいわれます。実は、お化け屋敷はストレス発散の効果があるんですね。人々はいつの時代もお化けが好きなのだと考えています。日本でも昔から妖怪や怪談などがありますよね。情報があふれる今の世の中で、お化けには何か人間の本質が垣間見られるのかもしれません。

 今後は海外展開にも力を入れていきたいです。現在、米国でお化け屋敷のプロデュースの仕事を進めています。実現すれば、日本人初の米国でのお化け屋敷プロデュースになります。

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企業概要

事業内容:お化け屋敷プロデュースなど「トータルホラーソリューション」事業

本社所在地:東京都杉並区

設立:2018年12月(創立1992年1月)

資本金:130万円

従業員数:4人(22年7月時点)

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 ■人物略歴

マイケルティー・ヤマグチ

 本名、生年は非公開。長崎県生まれ。独学で特殊メークを習得。長崎工業高校化学科卒業後、1992年にお化け屋敷のプロデュースに参加。99年に東京の芸能事務所にスカウトされ上京。拠点を東京に移す。マイケル・ジャクソンの「スリラー」のミュージックビデオでゾンビ役ダンサーらと共演した。